2019/06/07駒箱が女流王位戦に使用されました

先日の名人戦に続き、うれしいニュースが届きました。

第30期女流王位戦第3局にて、私の制作した黒柿拭漆駒箱-隅切印籠型-が使用されましたと駒箱を所有されるE様からご連絡をいただきました。後日、E様が撮影されたお写真も送っていただきましたのでご紹介いたします。

この隅切印籠型は私が数年前から取り組んでいる形で、このタイプの駒箱がタイトル戦に使われるのは初めてではないかと思います。先月の名人戦と今回の女流王位戦というタイトル戦での駒箱使用の機会をいただいたE様、また対局者他関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
駒箱は対局開始前のわずかな時間しか一般の方の目に触れませんが、中継ブログや私のホームページなど通じて駒箱や駒台と言った棋具にも皆様の興味が広がっていくと嬉しく思います。

2019/05/26駒箱が名人戦に使用されました

先日、豊島将之八段(当時)が勝利し新名人誕生となった第77期名人戦第4局で私の制作した「島桑隅丸紐縁駒箱」が使用されました。

この箱をご依頼くださった所有者の方が、名人戦第4局に棋具を貸し出すこととなり、私の駒箱もその中に入れてくださりました。対局者が駒などの棋具や部屋の状態を対局前に確認する「検分」では駒箱はこの箱を含め数点が候補になっており、その中から選んでいただいたようです。

将棋駒、棋具製作を始めた当初からタイトル戦、特に名人戦の舞台は夢でしたので、今回ご採用いただき本当にうれしく思います。駒箱をご依頼いただき、対局へご提供いただいたE様とのご縁に感謝いたします。

(対局開始の様子は、abemaTVの映像をお借りいたしました。)

2019/02/21サビ入れ

制作中の盛上げ駒にサビ入れを行いました。
今回の作品は、菱湖2組と源兵衛清安1組。
このあとも3組盛上げ駒が続きます。

こちらは1回目のサビが固まったもの。
スリキリまでサビを入れています。


2回目のサビをいれました。
文字がうっすら透ける程度の厚さで出来る限り均一に。
厚盛りすると内部の乾きが悪くなったり、研ぎ出しが大変になったりとあまり良いことがありません。

このあとは少し時間を掛けて乾かして様子を見ます。

2019/01/06駒治具を新調

仕事始めは4日。まずは壊れてしまった駒彫り治具の新調から。

 
こちらは旧タイプ。2年ほど前にこの治具を製作しました。
クサビの代わりにネジを仕込み、ネジを締め込むことで駒を固定する仕組みです。
非常に強固に固定できるので気に入っていましたが、ネジの締め込みが強過ぎて木部の強度が耐えられず、昨年使用中に治具の剣先側が割れてしまい使えなくなってしまいました。
思い直せば、固定するのにネジを2本も締めないといけないし、ネジの可動域が小さく駒の大きさに合わせてスペーサーを挿入する必要もありクサビ式よりも固定に手間がかかっていたので、そろそろ改良の時期だったのかもしれません。壊れてもしまいましたし。

そこで、新しいタイプの治具を作ってみました。


こんな感じです。
中学校の技術室にある「万力」の機構に近いもので、駒の右側のジョーが左右に動くことで駒の固定と解放をします。
同じくネジ式ですが、ネジの本数を1本に減らし、ネジの可動域も確保してスペーサーも不要になりました。

これまでの治具との違いで期待できる点は、
・両サイドと駒尻の三方を固定しているので非常に強力に固定できる。
・木地の製造元による微妙な角度の違いもある程度カバーできる。
・大きさが今までのものに比べコンパクトに(直径4センチくらい)。
・クサビやスペーサーに頼らず固定できるので駒の大きさが変わっても手間が少ない。
懸念されることは
・前作と同様に治具の木部がネジの締め込みの強さに負けて割れてしまうこと。
・この機構を実現するために裏側は複雑になっており、持ち手の丸棒との接続部の強度に不安がある。
・作るのに手間がかかる。
といったところです。

ひとまず数組彫ってみて調子を見てみます。
また使用感や改良などがありましたら更新します。

 

2019/01/04新年おめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始は妻の実家と私の実家で過ごしました。妻の実家が栃木県ということでやや移動疲れもありましたが、テレビを見ながらゆっくりとお休みを頂くことができました。

今年こそは①駒10組以上完成②駒箱も完成③日本伝統工芸展入選④レベルアップ達成します。

昨年末工房の前でイノシシに遭遇しました。
車に乗っていましたので逃げてくれましたが、縁起がいいような悪いような。。。