2013/07/08梅雨も明け

梅雨明けしましたね。7月の中~下旬と予想されていたように思いますが、、、。
朝から30度を超え、木工をするには酷な気候になってきました。

6月は木工家住谷として、それなりに充実した制作活動ができていたように思います。
重箱の追作依頼があり、その制作と並行して、小物の制作、夏の展示会に出品する作品制作など。。。
小さな漆ムロをフル稼働して頑張ってみました。

やはり課題は拭き漆です。
下木地の加工、漆の摺り込み方法、研ぎの手順、拭き取りの道具など要素は沢山あり、どの部分も試行錯誤の連続です。
作品ごとに実験的に少しずつ変化をつけてみますが、制作の期間が空いたり、納期のある作品の場合どうしても「完成」ではなく「完成したことに」することもあります。
それでは実験的な変化も成果が見えず、上手くならないのは当たり前のことでした。

春の近畿展で先生方に、「常に漆は触っておきなさい。」と言っていただきました。
仕事としての制作時間外には、雑器のような物で漆の練習をすると良い。
ハガキのような板で拭き取りなどを練習しても本番ではあまり役に立たないし、使えるものでないと意欲も湧かない。
器やカトラリーなど、作業にさほど手間の取らない、しかし研ぎや拭き取りに技術を要するものを使って練習するのが良い。

なるほど。

重箱は冬に作ったものと同じ工程で制作し、拭き取りの補助具を改良してみました。
スプーンやカップにも目止めでサビを使わず、漆を摺り込んで目を詰める方法を試してみました。
夏の展示会に出品する作品はサビと漆の摺り込みの合わせ技で。
下木地の仕上げも、鉋仕上げや空研ぎペーパーの番手も変えてみたり。

色々と試してみると結構面白いですね。
結果はまた別ですが。。。

最終的には仕上がりの色合いなどもコントロールできるようになれば、、、と目論んでいます。