2017/02/25拭き漆むずかしいです

いま公募展用の作品に取り組んでおり、作品に拭き漆を施しているのですがなかなか艶が上がってきません。
塗り方なのか、拭き方なのか、漆なのか、それとも下地なのか。作業項目や不確定要素が多すぎて、どれが原因かわかりません。しかし、総じて私の力不足なのですが、、、。木工の勉強をしていた学生時代からずっとずっと悩んでいる課題ですが、これからも悩み続けるかもしれませんね。

2017/02/10無劍盛り上げ作業

新作の無劍書の盛り上げ作業です。

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彫り台の頭の部分だけのものに駒を固定して盛り上げ作業をしています。
固定というよりは、ほぼ磨き上がっている駒に直に触れないようにするためという意味合いが強いです。
筆は、よく漆やさんで売られている大野製の赤軸根朱替。
白軸や黄軸鶴書という筆も持っていますが、それは太字に使ってみようと思います。

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銘も盛り上げます。まずまずでしょうか。

盛り上げた漆を安定的に固めるためにシリカゲルも使います。
数年経って湿気を吸ってしまっていたので、フライパンで炒って復活させます。
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2017/01/27新しくて古い道具

最近、新しいノミを買いました。といっても中古品です。ヤフオクです。
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こんなふうに先っぽが左官屋さんのコテのようなノミもあります。その名も「コテのみ」。そのままです。
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 また、彫刻刀の丸刀のようなノミ。

古い道具はもちろん錆びていたり汚れていることも多いのですが、刃の部分の造りが繊細であったり、現場に合わせて大胆な形をしているものあり、それは現在の製品では手に入れることができないものもあります。
そうしたただ古いとかビンテージではない、ほんまに使えるものがこういう道具の世界にはあります。面白いですよ。

さて、この道具たちを使って新しい隅丸の駒箱に取り組みます。

2017/01/15サビを研ぐ

サビを3回ほどに分けて擦り込んだ駒です。
最後のサビ入れから1週間ほどが経ちました。

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一旦、表面の盛ったサビだけ落としておきます。
ほぼ固まっているとは思いますが、一応空気に触れさせて内部まで固まらせようという狙いがあります。
この状態でしばらく休ませます。
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2016/12/20錆漆の作り方

時々お問い合わせをいただく「サビ漆の作り方」を紹介してみます。

作り方といいましても、今回は「コツの紹介」の方が近いのかもしれません。
漆が何グラムで~などのレシピは情報がたくさんあると思いますので、ここでは割愛します。
と言いますのも、お料理とかでも醤油が何ccという「量」よりも、むしろ加えるタイミングや材料の切り方、火加減で味が決まります。漆も同じだと思うのです。ちょっとした作業の順番やコツで結果は変わると思います。
参考になれば幸いです。

①ヘラの準備をする
何気ないですが、重要な作業です。ヘラの先をペーパーで研いで、まっすぐに整えておきます。
ヘラはこのあとサビを練る作業に使いますが、ヘラの先がガタガタだとダマや混ぜそこないの原因となります。
ホームセンターのプラスチックヘラでも同じですよ。
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②砥の粉を粉状にします。
漆材料店などで買った砥の粉は塊になっていることが多いです。まずはこれを1粒1粒バラバラにしてやります。
この作業で活躍するのは、茶こしです。安いやつで結構です。ゴリゴリとこすりつければ効率よく粉状にできます。
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③砥の粉に水を加え、練ります
水の加え方は、ティッシュや綿に水を含ませ、一滴一滴加えては練るということを繰り返します。
やってはいけないのは、いっぺんに水を加えてしまうことです。そうするとうまく混ざらずダマになったり、水が混ざり過ぎてベチャベチャになってしまうこともあります。この作業は水の足し算はできますが、引き算はできません。
本当に少しずつ加えるのがポイントです。
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そして、ヘラで練った時に少しボサボサした感じが残るくらいで水を加えるのを止めます。
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④生漆を加え、練ります。
漆は定盤(作業する板)の砥の粉から少し離れた場所にチューブから出しておきます。
練った砥の粉を同じくらいの大きさを出しておくとよいと思います。
混合する時の基本的な考え方は水を加えると時と同じで、漆を少しずつ少しずつ足しては練り、足しては練ります
じつはこれが一番大事なことではないかと思います。漆を一気に混ぜてしまうとほぼダマができてしまいます。
そうなると駒に埋めた時に細いところに埋まらなかったり、ピンホールが出来たりします。
なめらかなペースト状にすることが、良いサビ漆づくりの最大のポイントです。
最終的な漆の量ですが、写真のようにヘラでギュッと引いた時に、少し漆がツヤっと浮かぶくらいです。
長嶋監督並みの抽象的表現で申し訳ないのですが、こればっかりはこれくらいしか言いようがないのです。。
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ここまででサビ漆は完成です。
あとは作業のお好みに合わせて、駒に擦り込んでください。

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