2017/01/15サビを研ぐ

サビを3回ほどに分けて擦り込んだ駒です。
最後のサビ入れから1週間ほどが経ちました。

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一旦、表面の盛ったサビだけ落としておきます。
ほぼ固まっているとは思いますが、一応空気に触れさせて内部まで固まらせようという狙いがあります。
この状態でしばらく休ませます。
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2016/12/20錆漆の作り方

時々お問い合わせをいただく「サビ漆の作り方」を紹介してみます。

作り方といいましても、今回は「コツの紹介」の方が近いのかもしれません。
漆が何グラムで~などのレシピは情報がたくさんあると思いますので、ここでは割愛します。
と言いますのも、お料理とかでも醤油が何ccという「量」よりも、むしろ加えるタイミングや材料の切り方、火加減で味が決まります。漆も同じだと思うのです。ちょっとした作業の順番やコツで結果は変わると思います。
参考になれば幸いです。

①ヘラの準備をする
何気ないですが、重要な作業です。ヘラの先をペーパーで研いで、まっすぐに整えておきます。
ヘラはこのあとサビを練る作業に使いますが、ヘラの先がガタガタだとダマや混ぜそこないの原因となります。
ホームセンターのプラスチックヘラでも同じですよ。
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②砥の粉を粉状にします。
漆材料店などで買った砥の粉は塊になっていることが多いです。まずはこれを1粒1粒バラバラにしてやります。
この作業で活躍するのは、茶こしです。安いやつで結構です。ゴリゴリとこすりつければ効率よく粉状にできます。
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③砥の粉に水を加え、練ります
水の加え方は、ティッシュや綿に水を含ませ、一滴一滴加えては練るということを繰り返します。
やってはいけないのは、いっぺんに水を加えてしまうことです。そうするとうまく混ざらずダマになったり、水が混ざり過ぎてベチャベチャになってしまうこともあります。この作業は水の足し算はできますが、引き算はできません。
本当に少しずつ加えるのがポイントです。
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そして、ヘラで練った時に少しボサボサした感じが残るくらいで水を加えるのを止めます。
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④生漆を加え、練ります。
漆は定盤(作業する板)の砥の粉から少し離れた場所にチューブから出しておきます。
練った砥の粉を同じくらいの大きさを出しておくとよいと思います。
混合する時の基本的な考え方は水を加えると時と同じで、漆を少しずつ少しずつ足しては練り、足しては練ります
じつはこれが一番大事なことではないかと思います。漆を一気に混ぜてしまうとほぼダマができてしまいます。
そうなると駒に埋めた時に細いところに埋まらなかったり、ピンホールが出来たりします。
なめらかなペースト状にすることが、良いサビ漆づくりの最大のポイントです。
最終的な漆の量ですが、写真のようにヘラでギュッと引いた時に、少し漆がツヤっと浮かぶくらいです。
長嶋監督並みの抽象的表現で申し訳ないのですが、こればっかりはこれくらいしか言いようがないのです。。
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ここまででサビ漆は完成です。
あとは作業のお好みに合わせて、駒に擦り込んでください。

2016/12/07試す

溜まってしまった依頼分の字母紙貼りをしています。

今回から字母紙に使うトレーシングペーパーを変えてみました。
今まではよく市販されている40g/㎡のものを使っていましたが、やっぱりプリンターと相性が悪い。そこで60g/㎡と75g/㎡を試すことにしました。買って触ってみると40gよりも品質も良いし、厚みがあるのでプリンターもご機嫌に印刷してくれる。
あとは、彫りやすさと仕上がりとの相性。これは彫ってみないと分かりません。

2016/12/02工芸展の情報

6月から更新が止まってしまい、すみません。
その後、伝統工芸展ですが無事入選することができました。
日本工芸会のホームページに作品が載っています。

9月には東京展、10月には京都展に巡回されました。
伝統工芸展そのものは全国を巡回しているのですが、私の作品は東京・京都・大阪の三都市のみの展示です。
大阪展の予定は2017年2月16日~20日、大阪のなんば高島屋にて。
お近くの方はどうぞお越しくださいませ。

大阪展は有料催事ですが、私の方までご連絡くださればチケットをお送りします。

2016/06/25工芸展にむけて

伝統工芸展に向けた作品作りがはじまりました。

去年から挑戦している日本伝統工芸展、昨年は運良く入選できましたが、今年はどうでしょうか。。。
2年目のジンクスもありますのですでに緊張気味です。
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こちらは作品作りの前に取り組んだ仕口のサンプルです。隠し蟻組みという指物における最高峰の組手です。さらに今回はデザインとの兼ね合いで組手の歯の部分がカーブするという難題にも挑戦しています。

毎作品、何かしらのテーマは設けるようにしていて、これはそのひとつです。

さて、無事に期限内に完成し入選を果たせるかどうか、、、
また報告いたします。