2019/12/16トレーシングペーパーに印刷する方法

将棋駒づくりにおいて字母紙印刷の作業は必ず必要な作業のひとつですが、なかなか苦労の多い作業ですね。駒を彫るためにはできるだけ薄い紙に印刷したいわけですが、薄い紙は家庭用プリンターは認識しなかったり、印刷中に詰まってしまったりとトラブルが多発します。
私が以前使っていたCanonのインクジェットプリンターは40g/m2のトレーシングペーパー(以下、トレペ)でも問題なく印刷できましたが、次に使用したEPSONのプリンターでは60g/m2より薄いと詰まってしまい、またその次のEPSONのプリンターは75g/m2でも認識しないなど機種によって適正が違うようです。またレーザープリンターの場合、トレペの表裏やメーカーによっては40g/m2の薄さでも印刷できることがありましたが、レーザープリンターは家庭向きではないですし、熱を加えるため紙が巻いてしまうなどリスクもありました。

有名な対策としては、トレペをコピー用紙にスプレー糊(3Mの55番など)で仮止めして厚みを増した状態で印刷する方法があります。シンプルで失敗の少ない方法ですが、私の場合字母紙を反転して印刷するため彫るときにはスプレー糊がついた方が表になってしまい、ベタベタするのが悩みでした。

そこで色々と調べてみると面白い方法を発見しましたので紹介します。

プリンターは背面給紙タイプになります。
まず、プリンターの給紙口のセンサーやローラーの位置を確認します。
このセンサーが紙を感知できなかったり、ローラーがうまく送れないとトラブルになるようですが、逆にこのセンサーとローラーを通り過ぎることができれば無事に印刷することができます。

次に、センサーの位置に合わせてコピー用紙に線を引き、台紙を作ります。

先ほどの台紙にコピー用紙を重ね、写真の黄色の線の形に糊を付けます。

使用した糊はこちらです。

糊付けしたコピー用紙にトレペを貼り付けます。
T字に糊を付けているので端の方は浮いている状態です。
その状態で印刷するとこのような感じになります。

端が浮いている分汚れてしまうことはありますが、字母紙としては問題なさそうです。

この方式で印刷できると駒字部分には糊が残らず彫るときに邪魔になりません。
最後に、プリンターの機種や印刷方式によってはきれいに印刷できなかったり、プリンターの故障につながる可能性もありますので、お試しになる際はくれぐれもプリンターの説明書や構造等をよくご確認いただいた上でご自身の責任で行っていただくようお願いします。