タモ黒拭き漆箱「Metamorphose」

令和二年10月

第67回日本伝統工芸展に出品・入選した作品です。
ここ最近工芸展の作品で取り組んでいる意匠で、蓋の上部の象嵌は内側から新しい姿が覗いている、昆虫などの「変態(Metamorphose)」をイメージしています。

内箱も外箱と大きく雰囲気を変えてみました。これが吉と出るか凶とでるかは少し賭けでしたが、あまり影響はなかったようです。

日本伝統工芸展は東京をスタートして全国を巡回しますが、この作品は、東京と地元の京都のみで展示されて帰ってきました。全国で展示してもらうには、賞を獲るか、各地の選考委員に選んでもらわないといけません。そういう点で私の作品はまだまだ魅力が足りなくて、努力が必要です。