2024/05/30お互い様

世の中のごく一般のことでふと思うのですが、「見積り」や「商談」はほとんどのケースで無料だと思いますが、見積りするにも取引先に問い合わせたり内部で調整したり、様々に事務作業が積み重なってやっと見積りが出せますよね。その上で、無事に商談が成立すれば、その見積りや商談にかかった費用は回収することが叶いますが、もし商談が成立しなかった場合は、作業分は損失になってしまいます。で、その分はどこで取り返すかとなれば、別の商談が成立した事業に上乗せして取り返すしかないわけですよね。。。ということは、成立した事業の費用には成立に至らなかった事業のあれやこれやも少なからず取り込まれているということで、見積り無料の代償を誰かが払っているんですよね。

社会の常識なんだと思いますし、かくいう自分も見積り無料の恩恵を受けまくっているわけで、そのあたりは社会全体でお互い様のことなんだと頭では分かっていても、何だか「それでいいんだろうか?」と思ってしまう自分もいます。

これは私の経験談で、前職でのことになりますが、「なんであなたたちの仕事はそんなに高いのか」と説明を求められたことがあって、あれやこれやと説明はして、その相手は求めてもいないアドバイスをまた長々を話していかれたのですが、それはそれでいいとして、「そこに付き合った費用分、だれかの仕事が高くなっちゃうな」とは思っていただけないんですね。
でもこれ「自分もしかり」すぎて鏡に向かっては言えないんですが・・・。やっぱりお互い様なんですね。