2024/07/20制作中

現在は彫り埋め駒の依頼品を2組まとめて制作中です。

ほとんどの作業は2組同時進行しても、作業時間が2倍になるだけですが、彫り埋めに用いるサビ漆の工程はむしろ1組分だけ作るよりは2,3組分一気に作った方が練る作業も1回で済みますし、原料も歩留まりがよい感じがするので彫り埋めや盛り上げが連続する時にはまとめるようにしています。

今回は清安と奥野錦旗です。いずれもそれぞれのご依頼主様こだわりの造りになっています。細かい仕様は割愛しますが、どちらも木地から制作しました。

清安の方は木地のサイズがいわゆる大振りサイズよりさらに大きいサイズになっており、彫る際は治具ギリギリでした。

左が清安の王将(裏)と歩、右が奥野錦旗です。奥野錦旗は普通サイズですが、左の特別仕様の駒と並ぶと王将サイズが金か桂馬くらいに見えてしまいます。

いずれも彫りあがりましたので、これから目止めを施し、サビで埋める工程に入ります。