2024/02/10少し変わった

いきなりですが、この駒木地の写真をご覧ください。

黄楊は黄楊ですが、ちょっと不思議な感じがしませんか?

実はこれ薩摩黄楊なんですが、目が薩摩黄楊にしてはものすごく細かいです。ぱっと見だと島黄楊の根柾などとも間違えそうですが、柾目の荒い部分を見るとやはり薩摩黄楊の特徴が出ています。詳しい方だと小黄楊とか薩摩黄楊の自然木をご存じかと思いますが、おそらくその系統ではないかと思います。

一般的な薩摩黄楊(左)と比較するとこんな感じです。

一昨年、薩摩黄楊として原木で仕入れていますので確証があるわけではないのですが、植林の薩摩黄楊でこの目の細かさはあまりないのではないかと思います。原木をミカン割しているときから少し気にはなっていましたが、木地に仕立ててみるとやはりそうではないかと思っています。

こちらの木地はご依頼をいただいた作品で大きめに整形してあります。味よく仕上がればと思っています。