2024/11/24木地成形

また更新の期間が空いてしまいました。11月もまた月前半の職人仕事が異常に忙しく、更新の時間どころか、10日や20日であることすら忘れていました。心を亡くすと書いて、「忙」「忘」、漢字はよくできています。

職人仕事も一段落し、駒台の拭き漆の続きや次作の駒木地製作を行っています。

こちらは事前に板材に駒形を書き込んであります。先日のブログで丸太からミカン割りした話を書きましたが、板材にしたものは少なくとも数年は低湿度の部屋で保管します。今回は2021~2022年に仕入れした材を成形していきます。

まずは五角形にカットします。その際に用いるのは丸ノコ盤。うちで使うのはこちらの「ペティワーク」です。駒木地用の治具がすでに固定されていますが、右側のアルミ定盤をベアリングでスライドできる機構になっています。ペティワークはスライド機構の精度とカット精度の高さに定評があります。工房開設当初は導入しない予定でしたが、ご縁あり導入。今となってはこの作業に欠かせない重要な機械です。

中央上に写っているのが丸ノコで、高速回転しています。手前の白い治具は駒木地を五角形に切るために治具です。

反対から見た様子です。材料の固定はトグルクランプを持ちます。3センチほどの小さな木地を手で押さえて切るのは大変危険なので、このような治具やクランプは必須になります。