2024/07/10駒台制作

 桑の四本脚の駒台を制作しています。先月までに木地の仕事は終え、現在は拭き漆の工程に入っています。ここしばらくは定期の職人仕事の関係で作業は一旦休止中ですが、1,2か月中には完成させたいところです。

昨今は駒箱も色々と多様化しているようで、ヤフオクなどでも色々なタイプがあります。駒台はやはり四本脚と一本脚のオーソドックスなタイプが主流のようですね。何か面白いデザインは無いか考えてみたこともありますが、如何せん時間がないことと、駒や駒箱と違って盤の高さとセットになるので在庫してもしょうがないという性質から何もなしに作るというのはできないんですね。

こちら仮組です。ほぞは挿し切っていませんので本来の姿ではありません。

幕板という部分はよく見られるのは禅寺の火灯窓を模したような形が多いですが、今回の駒台は依頼者のリクエストで少し凝ったデザインにしてみました。あまり飛躍してもと思い、伝統的な意匠をベースに構成しました。

どんな風に仕上がるか、私も楽しみにしています。