2021/03/05シャム黄楊で駒木地づくり②
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前回の続きです。
輪切りにした材を近くで見てみます。
直径は9センチほどで、樹齢は40年ちょっとのようです。
ちょこちょこ黄色いシミが見えますね。
いきなり様子が変わりまして、丸太を半割して、丸鋸で柾目になるよう板をとりました。この作業はやはり危険なので写真を撮る余裕はありません。
厚みはひとまず10~11mmくらいに挽きました。
一見、沢山とれたように見えますが、この板の場合は真ん中は木の芯があるので使えるのは左右の柾目部分ですが、左には小節、右には黄色いシミが入っています。
なかなか難しいですね。
少し時間をおいて成形したいと思います。
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2021/03/02シャム黄楊で木地づくり①
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先日、シャム黄楊の丸太を少しいただきました。いままで駒木地づくりはやったことがなかったので、練習がてらシャム黄楊を製材してみることにしました。
丸太はこんな感じです。黄楊の木の丸太の姿は見たことがないのですが、少し切ってみて木目の感じと、もともと判子屋さんの在庫だったという情報でシャム黄楊と分かりました。
判子用の材だったため直径はあまり大きくありません。
横切り盤でドンドン切っていきます。
三相200V・3馬力モーターなのでガンガン切れます。もちろん油断は禁物です。
40mm弱に切りそろえられた輪切り。
もうカラカラに乾いているので今からアオカビに侵されるリスクは少ないと思いますが、黄色いシミが結構多いですね。
ひとまず今回はここまでです。
成形の治具を開発しないといけません。
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2021/02/25小野鵞堂
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鵞堂書の駒を製作しています。今回は彫駒と盛り上げ駒を同時進行です。

鵞堂書は江戸~大正期の書家「小野鵞堂」の流麗な書を元に作られたものとされていますが小野鵞堂の資料を調べてもどうも字が少し違うようです。またよく出回っている字母紙もややバランスが悪いように感じており、今回の作品では旧来の字母の骨格は生かしつつバランスや細かいディテールを見直しました。字母紙加工に入り込んでしまい制作が遅れてしまいました。。。
それらが上手くい行ったかどうかは完成してみないとなんとも言えませんが、私自身も楽しみにしている作品です。
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2021/02/18作品集に工芸展の作品を追加しました
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木工芸の作品集ページに伝統工芸展に出品した作品を2点追加しました。
・栃拭き漆箱「朝霧」

・タモ黒拭き漆箱「Metamorphose」

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2021/02/13新書体づくり途中経過
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新書体づくりは思ったよりも早く進んでいます。
本当は駒にした時点で発表といきたいのですが、いろいろと思うところがありちょっとずつ経過を報告できればと思います。

ひとまず資料からピックアップした文字たちを一通り駒字化しました。
まあはじめはこんな感じですね。
統一感や字のバランス、肉付きなどまだまだ修正が必要です。もちろん原本は崩さないようにしつつですね。
少し時間をおいてから見るとまた印象が変わるはずなので、そこでまた修正していきたいと思います。
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