2021/03/02シャム黄楊で木地づくり①

先日、シャム黄楊の丸太を少しいただきました。いままで駒木地づくりはやったことがなかったので、練習がてらシャム黄楊を製材してみることにしました。

 丸太はこんな感じです。黄楊の木の丸太の姿は見たことがないのですが、少し切ってみて木目の感じと、もともと判子屋さんの在庫だったという情報でシャム黄楊と分かりました。

判子用の材だったため直径はあまり大きくありません。

横切り盤でドンドン切っていきます。
三相200V・3馬力モーターなのでガンガン切れます。もちろん油断は禁物です。
40mm弱に切りそろえられた輪切り。
もうカラカラに乾いているので今からアオカビに侵されるリスクは少ないと思いますが、黄色いシミが結構多いですね。

ひとまず今回はここまでです。
成形の治具を開発しないといけません。

2021/02/25小野鵞堂

鵞堂書の駒を製作しています。今回は彫駒と盛り上げ駒を同時進行です。

鵞堂書は江戸~大正期の書家「小野鵞堂」の流麗な書を元に作られたものとされていますが小野鵞堂の資料を調べてもどうも字が少し違うようです。またよく出回っている字母紙もややバランスが悪いように感じており、今回の作品では旧来の字母の骨格は生かしつつバランスや細かいディテールを見直しました。字母紙加工に入り込んでしまい制作が遅れてしまいました。。。

それらが上手くい行ったかどうかは完成してみないとなんとも言えませんが、私自身も楽しみにしている作品です。

2021/02/18作品集に工芸展の作品を追加しました

木工芸の作品集ページに伝統工芸展に出品した作品を2点追加しました。

栃拭き漆箱「朝霧」

タモ黒拭き漆箱「Metamorphose」

2021/02/13新書体づくり途中経過

新書体づくりは思ったよりも早く進んでいます。
本当は駒にした時点で発表といきたいのですが、いろいろと思うところがありちょっとずつ経過を報告できればと思います。

ひとまず資料からピックアップした文字たちを一通り駒字化しました。
まあはじめはこんな感じですね。
統一感や字のバランス、肉付きなどまだまだ修正が必要です。もちろん原本は崩さないようにしつつですね。

少し時間をおいてから見るとまた印象が変わるはずなので、そこでまた修正していきたいと思います。

2021/01/28すっかりご無沙汰を

ブログからだいぶご無沙汰してしまいました。
将棋駒作品、駒箱、駒台をボチボチと更新しておりますのでご覧いただけますと幸いです。駒台の方はまだいくらかありますが、更新の準備が出来次第順次更新していく予定です。

この一年はコロナで様相が一変してしまいましたね。実は2020年度から週1回だけですが専門学校で木工芸を教える仕事を始める予定でした。が、いきなり休校、、、。6月から授業が始まり、まもなく初年度の課程を終えます。自分が卒業した母校で、同じコースでしたが自分の頃と課題も変化しており学生を困らせることもしばしば。。。学生にはどんな先生に映っていたでしょうか??

一部の方にしかご報告が出来ておりませんでしたが、昨年8月に第一子となる男の子が生まれました。コロナもあり家族のフォローも難しく、当初は仕事もまともにできないほどにバタバタしましたが、最近はようやくペースがつかめてきた感じがあります。かわいい息子のために父は頑張らねばなりません。