2022/01/23駒箱の制作「手掛り~側板の接着」

雇い実の加工が済んだ材料は、接着に向けて加工を進めます。
接着してしまうと加工できなくなってしまう手掛りや内側の仕上げはこの時点で済ませてしまいます。

手掛りは型紙を使用して墨付けし、ミシン鋸で切り抜き、ヤスリ等で仕上げます。細かな面取りなどは終盤にまとめて行います。
内側の仕上げはサンドペーパーをかけて行います。本来、木工芸の仕上げは鉋掛け→ペーパー仕上げの流れとなりますが、駒箱の場合は材料が小さく鉋をかけにくいので、側板などは長さを切る前の長い材の時点である程度鉋がけは済ませておきます。ペーパーは駒づくりと同様、3Mやコバックスなどのメーカーものを使用し目詰まりさせないよう注意して行います。

内側を仕上げたらエアブローで目に詰まった粉を綺麗に飛ばし、接着を行います。
接着剤を仕口に適量塗布し、組み立て、隅当て木を添えて輪ゴムを嵌めて圧着します。接着作業は時間との勝負なので、道具、定規、治具は手が届く位置に用意しておき、場合によっては練習するなど十分シミュレーションをして臨みます。