2024/09/19材木仕入れ |
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またバタバタで10日の更新予定がズレてしまいました。今月は先月納品した職人仕事にトラブルがありひどくバタついています。これはまだしばらく続きそうですね。。。まあ先方の指定した素材に問題があってその部分をやり直すという内容で、こちらに非があるというわではないですが、いかんせん作業するのは私ですから時間がとにかく無くなっていきます。今月は駒に触れられるのでしょうか・・・。 8月末のことになりますが、大阪の材木店「みたに」さんのSNSで栃の縮み杢の板が紹介されていて、良さそうだったので問い合わせ。実際に見て確認したいと思ったので翌日京都亀岡から大阪江坂までドライブしてきました。 数年前に受けている駒箱の依頼品に使用しようと思っています。木工の勉強を始めて15年以上になりますが、この期間の内でもキメの整った良い栃の杢も手に入りにくくなりました。以前は大きな盤でもきれいな杢の板が手に入りましたが、今は高いか質が悪いかになってしまいます。また昔は良い材はテーブルや工芸品になる木取りがされていましたが、最近の流行りなのか、ボールペン材や楽器用に小さく加工されたり、レジン材などを浸透、また着色等を施す前提での製材加工もされており妙に使いにくいサイズになってしまっている印象もあります。 今回は5~60センチの長さでゴロっと厚みもあったので、駒箱の他いろいろ作ることができそうで楽しみな材料です。 |
2024/08/30感電事件 |
これは結構危なかったのだと思いますが、仕事中に機械が漏電して軽くですが感電するという事件がありました。 今月中旬、学生バイトさんと一緒に仕事をしている時、「手押し鉋盤」という機械に触れた時にビリッ!と冬場の静電気の数倍はある衝撃が手に走りました。ただその時はその1回だけで、アース線もあるし大丈夫だろうとそのまま作業を続行(良くないですが)。 何とかならないかと、アースなどを確認してみるとなんとアース線はコードの前後で切断されており、プラグにも機械側にも結線されておらずお飾り状態。。。中古機械とはいえ酷い整備不良で驚きました。ひとまずプラグと本体の適当な位置に結線してプラグをコンセントに差してみるとすぐに漏電ブレーカーが遮断。やはり漏電のようです。 幸いこのタイミングで手押し鉋盤が必要な仕事では無かったのでまだ良かったのですが、お盆休みが明けてしばらくしても機械屋さんが来ず、電話をかけてみると「月末ごろまで来られない」、さらには「漏電部がモーターの場合、最悪交換で、古い型だから取り寄せが必要」と忙しいのは仕方ないとしても、下手をすれば2か月くらい仕事が止まる可能性まで出てきました。それは看過できないと、分解を敢行。 木工機械はほぼ機械部品で構成されていますので、電圧は三相200Vですが回路自体は中学生でも分かる単純な構造です。手始めにスイッチをみてみると、早速おかしなところを発見。 これが動力(三相200v)用押釦開閉器というスイッチの端子部分で、左が入力です。赤と白が入れ替わっているのは今回問題ではありません(苦笑)。問題はネジでした。 赤の線を止めていたネジが、ビスに変わっています。おそらくは前の持ち主がネジを紛失して代わりにつけたのだと思いますが、これが大問題。元のネジより長く、 それがなんとスイッチのユニットを貫通(レンチで指しているところ)。 そしてビスは最終的にスイッチカバーに達していたのでした。 すぐに新しいスイッチのユニットを購入し、アースも結線。漏電ブレーカ―も作動せずに、機械を使えるようになりました。 幸い軽微な整備で解決しましたが、条件次第では感電して大けがや最悪死んでいた可能性もありゾッとしました。例のビスは確実に私が付けたものではなく、おそらく前の持ち主のところでそうなったのだと思うのですが、せめて機械屋さんでチェックして解決していて欲しかった。あとアースもちゃんと結線していてほしかった。正直経年劣化ではない整備不良でモヤモヤは残りますが、ひとつ良い経験ができたと思うことにします。 |
2024/08/20王位戦 |
藤井聡太王位に渡辺九段が挑戦中の「第65期王位戦七番勝負」の第4局が佐賀県にて8月19,20日に行われております。 駒に詳しい方はご存じかもしれませんが、通常対局に使用する盤や駒は将棋連盟が準備したものを使用しますが、地方対局の場合は会場の旅館や地元の将棋ファンが盤駒を対局に提供(貸し出し)して使用されることがあり、今回は後者の方でご縁がありました。王位戦中継ブログ「検分」でもご紹介をいただいております。 身に余る光栄で、嬉しい気持ちが大半ですが同時に(駒が)無事に対局を全うしてほしいと気が引き締まる思いが混ざった不思議な気持ちで対局を見守っています。 最後になりましたが、このような素晴らしい機会をいただきました関係者の皆様には感謝申し上げます。 |
2024/08/16詰め込み |
今年に入ってからブログを定期的に更新しようと決めまして、とはいえ今までも1年更新しないこともあった人が急に筆まめにはなれませんのである程度現実味のある目標設定を考えて、10の倍数の日に更新することにして、なんとか7月まで続いていましたが、8月で途切れてしまいました。 今月は定期の職人仕事の分量がいつもより多くパンクしていました。7月末から夏休みの時期に入った学生にバイトをお願いして職人仕事を手伝ってもらい、昨日の納品まで、毎日ぎゅうぎゅう詰めで仕事して、学生が帰った後も深夜まで残業という日々。今日学生バイトの期間も終わり、職人仕事を沢山進めることができました。手伝ってくれた皆さんありがとうございます。 月の前半の職人仕事がひと段落し、先月サビ漆の工程まで進めた彫埋の砥ぎ出しを行います。サビは1,2日くらいでは中まで乾かないのでもう少し置きたいところですが、あまり置くと日を追うごとに堅くなりすぎて研ぎ出しの作業がやりにくくなるので、ある程度のタイミングで手を入れるのがコツになります。 字母紙の手前まで砥ぎました。今回は木地の狂いは少なめでした。 再びムロへ。また数日後に砥ぎ出して、磨きに入っていきます。 |
2024/07/30暑い |
いつの間にやら梅雨明けしまして、急激に暑い日が続くようになりました。空調の無い工房は日中は30度を超え、機械を動かすと機械と人間の熱でさらに気温が上昇し、35度程度は当たり前です。木工房は細かな粉塵が舞うためエアコンの導入は難しいと思いますが、さすがに体温近くになると扇風機の効果も無いか、場合によっては悪影響になることもあるそうで、熱中症には気を付けたいところです。 この暑い時期は水生植物の全盛期で、連日蓮や睡蓮が咲いてくれます。蓮は花弁の形が美しく、線のつながりや形の豊かさは工芸作品の参考になりそうです。 オリンピックも開幕。近頃はメディアに触れる機会も少なくオリンピックが始まることも直前まで知りませんでしたが、始まってみればやはり観てしまいますね。柔道は技ありと指導+反則だけになった今のルールは競技者でない素人にはかなり整理されて分かりやすくなった印象です。20年くらい前は技の決まり加減で技ありの下に有効(さらに昔は効果も)がありましたが、有効だけとって、あとはうまく躱して優勢勝ちみたいな展開も多く、それに対する言葉として「一本を取る柔道」なんて言葉があったりしたわけです。今は技が(正しく)入れば一本か技ありなわけですから、「一本を取る柔道」と言う必要がなくなりました。本来の道の形とは違うという議論もありますが、競技ルールとしてはかなり洗練されていると感じました。あとは審判の恣意性を排除できれば良いのですが。。。 |