2024/01/30区切り

私は駒の仕事と木工芸の仕事と併せて専門学校の先生(助手)をしています。先生と恰好を付けて言っても、木工芸専攻の担当ですので木工芸の仕事の一環と言えばそうかもしれません。

先生の仕事に就いたのは4年前。まさにコロナで初めて緊急事態宣言が出ていた時期で、春に赴任するも職員会議も中止、入学式も中止、6月になってやっと授業が始まる。そんなスタートでした。マスクの着用がほぼ義務づけられている状況で、学生たちとは互いの顔も上半分しか見えない。木工を教えるにはどうしても手取り足取り教える必要がありますが、ソーシャルディスタンスや手指のこまめな消毒が叫ばれていた時期で、なんともやりにくさがありました。

そんな大変な時期に入学した学生たちも今年度4年生となり、ついに先日最後の卒業制作を作り終え、4年間のカリキュラムを修了しました。鉋も砥石も触れたことのない状態から、立派な作品を作り上げるまでに成長した彼らと作品たちを見ると感慨深いです。贔屓するわけではないですが、自分と同じ時期に入った子たちを見送るのはやはり少し特別な感じがしていて、これまで他の学年の実習も担当しましたが年度を終えた時の気持ちが少し違う気がしています。

彼らの卒業制作は京都市内の施設で展示されますので、宜しければご覧ください。
『京都伝統工芸大学校 第28回卒業修了制作展』

先生の仕事自体は今後も続く(はず)ので、春からはまた新たな気持ちで新入生や進級した2~4年生と工芸に励みたいと思っています。